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ー左官工事で叶える空間デザイン|塗り壁ならではの表情を楽しむ家づくりー

左官工事のデザイン性が選ばれる理由

左官工事というと「壁を塗る工事」というイメージが強いですが、実はデザイン性の高さでも注目されています。コテ跡のニュアンスや素材の質感、光の当たり方などによって、同じ間取りでもまったく違う表情の空間を作ることができます。左官工事のデザイン性 一般の方にもわかりやすい形で、その魅力と考え方を整理してみましょう。

左官仕上げの一番の特徴は、「質感」で空間をデザインできることです。クロスのように同じ柄を貼るのではなく、職人の手仕事によって一つひとつ模様が生まれます。そのため、機械的に整いすぎない、少しゆらぎのある表情が生まれ、居心地のよさや温かみにつながります。
また、塗り方や素材を変えることで、和風にも北欧風にも、インダストリアルな雰囲気にも対応しやすいのも左官工事ならではです。色合いも、真っ白だけでなく、ベージュ系やグレー系、少し濃いアクセントカラーなど、幅広く選ぶことができます。

空間のコンセプトを形にしやすい

左官工事は、空間全体のコンセプトを反映しやすい工法です。例えば、リビングはやわらかいコテ模様でくつろぎ感を出し、玄関はシャープなパターンでスタイリッシュに仕上げるといったように、部屋ごとに表情を変えることも可能です。
デザインの自由度が高いからこそ、設計者や左官職人と「どんな雰囲気にしたいか」を話し合いながら作っていけるのも大きな魅力です。完成したときに「自分たちらしい家になった」と感じやすいのが、左官工事のデザイン性が選ばれる理由といえるでしょう。

内装で活きる左官デザインのバリエーション

室内の壁や天井を左官仕上げにすると、照明や家具の映え方が変わります。住宅で取り入れやすい内装左官のデザイン例をご紹介します。

コテ模様で表情をつける

定番は、コテを使って波のようなラインやランダムな模様をつける仕上げ方です。コテむらをしっかり残すと躍動感のある雰囲気になり、やさしくならすと落ち着いたナチュラルな印象になります。
同じ材料を使っていても、コテの入れ方次第で全く違うイメージになるため、事前にサンプルを見ながら「強め」「控えめ」といった好みを共有しておくと安心です。塗り直しの効きにくい仕上げほど、打ち合わせの段階でのイメージ合わせが重要になります。

素材感を活かした色と質感

漆喰や珪藻土など、自然素材系の仕上げ材は、それぞれ独特の質感と色味を持っています。真っ白な漆喰で明るく清潔感のある空間にしたり、少しベージュ寄りの色で柔らかさを出したり、グレー系で落ち着いた大人っぽい雰囲気にしたりと、色選びだけでも印象が変わります。
また、天井まで同じ仕上げにするか、腰壁風に下半分だけ塗るかなど、塗る範囲の取り方でも見え方が変わります。アクセントとして一面だけを塗り壁にする方法も人気で、「やりすぎずにデザイン性を足したい」という方にもおすすめです。

外観を引き立てる左官デザイン

外壁に左官工事を取り入れると、建物の印象を大きく変えることができます。

凹凸と陰影で立体感を演出

外壁のデザインでは、凹凸のつけ方が大きなポイントになります。例えば、横方向にラインを入れたパターンや、ランダムに凹凸をつけたラフなパターンなど、同じ色でも陰影の出方で印象が変わります。
日差しの当たり方や街灯の位置によっても見え方が変わるため、周囲の環境まで含めてデザインを考えると、より建物が引き立ちます。シンプルな箱型の外観でも、左官のテクスチャを加えることで、単調にならずに奥行き感のある表情を持たせることができます。

他素材との組み合わせで個性を出す

最近は、左官仕上げとサイディング、木材、金属パネルなどを組み合わせた外観デザインも増えています。例えば、
玄関周りだけ左官仕上げで上質感を出す、
バルコニー部分を異素材にしてメリハリをつける、
一階と二階で仕上げを変えてリズムをつくる、
といった工夫をすることで、同じ予算でもぐっと印象を変えることができます。左官工事を「全面に使うかどうか」ではなく、「どの部分に効かせるか」という視点で考えると、デザインの幅が広がります。

デザイン性を活かすための打ち合わせポイント

左官工事のデザイン性を最大限に活かすには、事前の打ち合わせがとても重要です。ここを丁寧に行えば、完成時の満足度が変わります。

イメージ共有とサンプル確認

まずは、好きなイメージ写真をいくつか用意しておくのがおすすめです。「この壁の感じが好き」「このくらいのコテ跡が理想」といった具体的なイメージを共有しましょう。
あわせて、実物サンプル板や、以前に施工した現場の写真を見せてもらうと、仕上がりの質感や色の出方をより具体的にイメージできます。可能であれば、実際に塗ってある壁を触ってみることで、ザラザラ感やツルツル感なども確認できます。

生活スタイルとメンテナンス性も考える

デザイン性だけでなく、生活スタイルとの相性も大切です。例えば、小さなお子様やペットがいるご家庭では、汚れやすい位置だけ少し濃い色にしたり、塗り直しや補修がしやすい材料を選んだりする工夫が有効です。
キッチンや洗面所など、水はねや汚れが気になる場所では、左官仕上げとタイルやパネルを組み合わせて、見た目とお手入れのしやすさを両立させる方法もあります。最初から「どこまでなら手入れできそうか」を正直に伝えておくと、プロから現実的な提案を受けやすくなります。

8年更新キャンペーンでデザインを長く楽しむ

せっかくこだわって左官工事でデザインした空間も、メンテナンスをしないまま放置してしまうと、ひび割れや汚れが目立ち、魅力が半減してしまいます。そこで役立つ考え方が、「8年更新キャンペーン」のような定期点検と部分補修の仕組みです。

8年ごとの点検で劣化を早めにキャッチ

一般的に、外壁や内装の仕上げは十年前後で大きなメンテナンス時期を迎えると言われますが、実際にはもう少し早いタイミングから細かな劣化が始まります。そこで、施工からおおよそ8年を目安にプロの点検を受けることで、小さなひびや汚れの段階で対処しやすくなります。
大掛かりなやり替え工事になる前に、必要な部分だけ補修しておけば、初期にこだわって作ったデザインを長く維持できます。結果として、トータルの費用負担を抑えつつ、見た目の美しさも保ちやすくなるのがメリットです。

キャンペーンを活用した計画的な更新

左官工事会社によっては、施工時に「8年更新キャンペーン」として、八年目の点検や軽微な補修を特別価格で案内していることがあります。こうした仕組みを事前に確認しておくと、将来のメンテナンス計画が立てやすくなります。
契約の際には、8年目の点検内容と費用、どこまでがキャンペーン対象になるのか、その後の再塗装やデザイン変更の選択肢といった点を確認しておくと安心です。デザイン性の高い左官工事ほど、長く楽しむためのメンテナンス計画が重要になります。最初の打ち合わせから、仕上げ方法だけでなく「将来の更新」まで見据えて相談しておくと、年月とともに愛着が深まる住まいづくりにつながります。

2025.11.28